株式会社WOWOWプラスは、Prime Videoの「シネフィルWOWOW プラス」公式YouTubeチャンネルにおいて、ヤン・シュヴァンクマイエル監督の長編映画『オテサーネク』を2月14日(金)21時より、2週間限定で無料公開すると発表した。
本作は、チェコの昔話「オテサーネク」を現代の舞台に置き換えたダークファンタジーである。『アリス』『ファウスト』などで知られるシュヴァンクマイエル監督が、民話の世界観を現代に置き換え、実写とアニメーションを融合させた異色の作品となっている。
物語は、子宝に恵まれない夫婦が偶然見つけた切り株を子供として育て始めることから展開する。妻はそれを我が子と信じ、次々と食べ物を与え続けるが、やがて切り株の子“オチーク”は異常な成長を遂げ、制御不能の暴走を始める。両親は為す術もなく、そんな家族の異変をひそかに見守る少女の視点も絡みながら、物語は次第にハードボイルドな展開へと突き進む。観客がラストシーンの先に何を見出すか、その解釈は多岐にわたる。シュヴァンクマイエル監督の独創的な映像表現が存分に発揮されている。
さらに、今回のYouTube無料公開を記念し、映画『オテサーネク』のBlu-ray(発売元:株式会社WOWOWプラス、販売元:株式会社KADOKAWA)に封入されているブックレットより、チェコ語翻訳家・木村有子氏による解説エッセイを「note」にて無料公開することも決定した。このエッセイでは、木村氏が昔話「オテサーネク」と出会った際の衝撃や、シュヴァンクマイエル監督自身の拒食体験にも触れた深い考察が展開されている。
『オテサーネク』チェコ語翻訳家・木村有子氏による解説エッセイ:YouTube初無料公開記念|シネフィルWOWOW プラス
また、公式Podcast「ナナメから!シネマ解剖班」では、『オテサーネク』の人気の理由や、作品内の印象的なシーンに関する考察を配信中だ。
#3『オテサーネク』前編 オテサーネクってなんで人気なの? – ナナメから!シネマ解剖班 | Podcast on Spotify
#4『オテサーネク』後編 作品の「?」なシーンを考える! – ナナメから!シネマ解剖班 | Podcast on Spotify
配信チャンネルはこちら。
山田尚子監督も敬愛するシュヴァンクマイエル監督の異才が光る本作を、この機会にぜひ鑑賞してほしい。
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