バカリズム脚本のテレビドラマ『ホットスポット』の第6話は、冬の寒い日の話。
今、実際に日本列島には最強寒波が何度もやってきて、真の最強はどの寒波なんだよと思わなくもない状態だが、今回のエピソードは、そんな時流に乗った内容だった。
※1話のレビューはこちら
※2話のレビューはこちら
※3話のレビューはこちら
※4話のレビューはこちら
※5話のレビューはこちら
ホテルの受付業務は入口のすぐ近くで行う。だから、客が出入りして自動ドアが開くたびに寒い。もう外でティッシュやビラ配りしてる人が着てるコートを支給してくれと清美(市川実日子)たちは思う。
それはそうと、寒い日に呑む酒は上手い。清美たちの同級生にスナックを運営しているのんちゃん(MEGUMI)がいる。はっち(鈴木杏)、みなぷー(平岩紙)、あやにゃん(木南晴夏)と一緒に飲みに行く清美たち。MEGUMIのスナックのママ役がぴったりだ。本当にいそうな存在感を放っている。
地元の狭さを実感するような地元トークが一通り展開すると、清美は第1話でテレビを盗もうとしてクビになった中本さん(野呂佳代)とスナックで遭遇。気まずい清美だが、中本さんは全く意に介していない様子。しかも、カラオケで『キャッツアイ』を歌う。泥棒して仕事をクビになった人が泥棒アニメの主題歌を歌う心臓の強さを見せつける。
一方、高橋さん(角田晃広)は、先週支配人(田中直樹)と由美(夏帆)に宇宙人であることがバレたことで、2人から頼み事が増える。支配人は自分の頭痛を治してほしいとか、微妙な無理難題を言い、由美は自分の親友に高橋さんを紹介したいという、清美と同じことを言い出し始める。
そのころ、清美はスナックで酔いつぶれている客が、ホテルの宿泊客だと気づく。タクシーでホテルに届けるのだが、ちょっと重ためのお客さんなので、高橋さんに能力で運んでもらうことに。寒い日に酒飲んだ人を放置すると命に関わるから、正しい処置だ。
前回は、池松壮亮が『月曜から夜ふかし』のディレクター役で出演していた。今回はMEGUMIがスナックのママ役で登場。だんだん、ゲスト的に大物俳優がたくさん出てくるようになった。今回はそれだけでなく、新市長の梅本雅子役で菊地凛子も登場。実は第1話にも1シーン登場していたらしいが、今回で本格的に登場。このシュールな小品のような作品に、キャストがだんだん豪華になってきた。
なにも特別なことは起きないエピソードだが、それでも面白い。人間の生活って、よく観察してみると面白いことに溢れているんだなと思わせてくれるエピソードだった。
登場人物
清美(市川実日子)
はっち(鈴木杏)
みなぷー(平岩紙)
瑞稀(志田未来)
由美(夏帆)
のんちゃん(MEGUMI)
あやにゃん(木南晴夏)
高橋(角田晃広)
支配人(田中直樹)
中本さん(野呂佳代)
梅本雅子(菊地凛子)