バカリズム脚本のテレビドラマ『ホットスポット』第7話「富士山の日」は、情報バラエティ番組のディレクター・岸本(池松壮亮)が再び街を訪れるところから幕を開ける。彼は以前取材したものの、放送には至らなかったネタの再調査を進める中で、奇妙な出来事の数々に巻き込まれていく。
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今回の岸本のターゲットは、かつて話題に上がったものの登場していなかった小野寺くん。2月23日の「富士山の日」を思い出し、富士山を撮影しようとするが、ビル群に阻まれ、うまくいかずに少し苛立っていたところに、タクシー運転手から高橋(角田晃広)が泥酔した体重100キロ超の男を運び出したという話を耳にする。さらに、ドライブレコーダーには、その決定的な瞬間が映っていたというのだから興味を引かないはずがない。
岸本は由美(夏帆)にドライブレコーダーの映像を見せて高橋のことを聞き出そうとする。由美はとっさに嘘をついてごまかし、完璧に誤魔化せた気になっているが、岸本は普通に怪しんでいた。「これ、特番レベルじゃない?」と意気込む岸本は、ついにホテル前で高橋を張り込み、直接対峙する。
そして、岸本は滑って転んだところに突っ込んできた車に轢かれそうになる。そこを高橋は清美をトラックから救った時と同じくとったさに助けてしまう。高橋に命を助けられた岸本だったが、その直後、高橋は「私はあなたの命を救った。だから、私の生活を邪魔しないでください」と警告を発する。さらに「誰にも話さないこと、さもないと不幸なことが起こるかもしれない」とまで言い放つ。その不穏な言葉が現実のものとなるかのように、岸本の上司に見せようとしたドライブレコーダーの映像データは、何者かの手によって消去されていた。
しかし、今回はそれだけでは終わらなかった。ホテルの長期滞在者・村上(小日向文世)がホテルがもうすぐなくなると言い出す。その言葉に動揺する清美は、どうしてそんなことを知っているのかと問いただす。村上の口からはとんでもない言葉が発せられた。「実は僕、未来人なのね」と。
宇宙人だけでなく、未来人まで出てきた本作。一体、この後どういう展開を迎えるのか、さっぱり予想がつかなくなってきた。
登場人物
清美(市川実日子)
はっち(鈴木杏)
みなぷー(平岩紙)
瑞稀(志田未来)
由美(夏帆)
のんちゃん(MEGUMI)
あやにゃん(木南晴夏)
高橋(角田晃広)
支配人(田中直樹)
中本さん(野呂佳代)
梅本雅子(菊地凛子)
村上(小日向文世)
岸本(池松壮亮)
松崎(前田旺志郎)
沢田(坂井真紀)
田中晋平(大倉孝二)