ドラマ『マイ・ワンナイト・ルール』第7話「束縛しないオトナの関係って?」は、大人の恋愛観を深く掘り下げた回となった。
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前回、成海綾(足立梨花)は前田律(木村了)から「束縛しない大人の関係」を提案されたが、それを受け入れるべきか葛藤する。前田は「愛とは何か」がわからないという。それは成海にとってもわからないものだ。
一方、堂島吾郎(平岡祐太)は元妻・叶美琴(酒井若菜)との離婚を回想する。美琴の浮気が原因だったが、彼女は「あなたが私を抱けなくなるまでは幸せだった」と語る。愛の言葉だけでは埋められない心の空洞があり、その苦しみを堂島は初めて理解する。
成海は前田に、身体だけの関係を求めているのかと問い詰めるが、前田は「興味があるからこそ関係を続けたい」と説明する。「自由でいたい」という前田の価値観に、成海は共感しつつも迷いを抱く。
堂島との会話の中で、成海は「決めた途端に不安になる」と本音を漏らす。堂島は「恋に正解はない」と語り、自らの過去の失敗を振り返る。彼はかつて、真っ直ぐすぎる思いが相手を見えなくさせたことを後悔し、そこから変わろうとした結果、軽い男のように振る舞うようになったという。そんな彼の言葉を受け、成海は自分自身で決断を下すべきだと悟る。
最終的に、成海は前田に「束縛のない大人の関係を続けよう」と伝える。しかし、その決断の背後には、ワンナイトのルール「お互いに恋愛感情を抱かない関係」がある。前田とは恋愛感情がないのだ。でも、本当に成海が求めているものは、恋愛感情を抱ける相手との関係ではないか、だからこそ、堂島はそういう関係になり得るので、成海は逡巡している。
いつもは余裕のある大人の男である堂島が、始めて弱みを見せるエピソードとして、注目に値する内容だった。堂島の遊んでいるポーズの背景には、美琴への一途な愛があったが、それが押し付けになってしまったがゆえの「チャラ男」なのだと自嘲する。
その弱さを見て改めて成海は恋愛対象として見てしまいそうになっているわけだ。会社の人間だからワンナイトしないのではない、これ以上、関係を持ってしまうと恋愛感情が爆発しそうだということだ。次週、最終話では成海はどんな決断をするのだろうか。