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【新刊絵本】旧満州生まれの作家あまんきみこ「さくらが さいた」発売!戦争で引き裂かれた少女と犬の絆


株式会社新興出版社啓林館は、児童書レーベル「文研出版」より、あまんきみこの新作絵本『さくらが さいた』を3月12日発売した。

戦争に引き裂かれた少女と犬の物語

本作は、桜の木の下で語られる一人の女性の記憶を通じて、戦争がもたらした悲しみを描く。主人公のおばあちゃんは、かつて旧満州・大連で暮らしていた。しかし、戦争の勃発により、日本への引き揚げを余儀なくされる。その際、一緒にいた愛犬クロを連れて帰ることができず、離れ離れになってしまった――。

さくらが さいた

さくらが さいた

あまん きみこ
1,650円(03/12 13:11時点)
Amazonの情報を掲載しています

 
著者の実体験が込められた一冊

本作の著者、あまんきみこは1931年に旧満州で生まれ、終戦とともに日本へ引き揚げた。その際、飼い犬と別れることを余儀なくされ、その悲しみを長年抱えてきたという。本書は、そんな自身の経験をもとに執筆されており、戦争がもたらす喪失の痛みを読者に伝える。

編集担当者は、「そばにいるのが当たり前だった存在が、戦争によって引き裂かれる。本書を通じて、平和とは何かを自然と考えるきっかけになれば」とコメントしている。
 
あまんきみこと鎌田暢子のタッグ

本作のイラストを担当したのは鎌田暢子。奈良女子大学文学部を卒業後、児童書の挿絵を数多く手がけ、第34回産経児童出版文化賞大賞を受賞するなど、高い評価を得ている。繊細な筆致で描かれる桜の木と犬のクロの姿が、物語の余韻を深めている。
 
書籍情報
タイトル:『さくらが さいた』
著者:あまんきみこ
画家:鎌田暢子
シリーズ:「えほんのもり」
対象:幼児~小学校低学年以上
判型:A4変形
価格:1650円(本体1500円+税)
ISBN:978-4-580-82668-7
販売:全国の書店およびオンライン書店
公式HP:文研出版

戦争がなければ、ずっと一緒にいられたはずの命。『さくらが さいた』は、その喪失を静かに、しかし深く描き出している。

さくらが さいた

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