テレビアニメ『謎解きはディナーのあとで』1話「殺意のパーティにようこそ File1」を見た。原作は読んでおらず、実写版も見ていない。つまり、事前情報は持ってない状態での鑑賞。
花澤香菜と宮野真守のテンション高い芝居が楽しい作品だ。ミステリー作品は謎解きも大事だけど、キャラ立ちが重要でもある。その意味で、御曹司のボンボンでダメダメな推理連発の風祭警部(宮野真守)と、令嬢であることを隠している刑事・宝生麗子(花澤香菜)というのはキャラが立ってる。その令嬢を執事としてサポートする影山(梶裕貴)の3人が中心となって事件を解決していくようだ。テレビアニメは、たぶん基本的に一話完結構成ではなく、前後編的な構成にするみたいで、前編で謎提示、次週で解決編という感じか。
今回はパーティ会場で起きた殺人未遂事件を扱う。パーティなので、冒頭からモブがいっぱい。だけど、動かないのでこういう描写はテレビアニメでは辛い。実写にはそれほど苦も無くできる描写ができない苦しさを冒頭に感じてしまう。
犯人は赤いドレスに緑色のネックレスをしていたという被害者の証言から、主人公・宝生麗子の3人の友人たちが赤いドレスに緑のネックレスをそろってしているので犯人候補となる。全然わからんという麗子と風祭だが、執事の影山が名推理を働かせていくことになる。
この作品、刑事の二人は推理力がなくて、執事の影山が実質謎を解いていく展開になるわけか。日本のサブカルチャーにおける執事キャラはやたら万能な奴が多いが、何故なのか。「この程度のことも気づかないとは、お嬢様はアホでございますか」と言い放つ毒舌が持ち味のようだ。口は少々悪いが、気が回るし推理力もあって頼りになる執事というわけだ。
第1話で判断する限りにおいては、本作の見どころは花澤香菜と宮野真守の芝居かな。1話では後半にこの2人が揃うのだが、そこから展開のギアが上がり、作品のテンポと面白さが増していった。2人の芝居の引き出しの多さが幸いして、緩急自在のやり取りで笑わせてくれる。謎解きの魅力よりも2人のキャラで引っ張っていくような作品になりそう。
美術はフォトリアルではないタイプだ。原作の表紙絵は中村佑介のものだが、そこからの影響も多少ありそうな雰囲気の美術だ。