[PR]

スカーレット・ヨハンソン初監督作『エレノア・ザ・グレート』カンヌ「ある視点」部門に出品決定 初映像も解禁


スカーレット・ヨハンソンが初めて長編映画のメガホンを取った『エレノア・ザ・グレート(原題:Eleanor the Great)』が、第77回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に正式出品されることが決定した。米メディア「Deadline」が本作の初公開映像を独占で紹介している。

本作は、ヨハンソンにとって2008年のオムニバス映画『ニューヨーク、アイラブユー』に収録された短編『These Vagabond Shoes』以来の監督作品であり、長編としてはこれが初となる。

主演を務めるのは、『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』などで知られる90代の名女優ジューン・スキッブ。親友でありルームメイトだったベッシーの死をきっかけに、娘と孫が暮らすニューヨーク・マンハッタンに引っ越してきた老女エレノアの心の旅路を描くヒューマンドラマだ。

予告編では、フロリダの自宅を離れる準備をするエレノアが、嫌味を言う隣人に対して「メルヴィンによろしく。先日とても楽しかったわ。あの人、すごくタフなのよ」と皮肉たっぷりに言い放つ、ウィットに富んだやり取りが映し出されている。

物語はエレノアが偶然ホロコーストの生存者グループに参加してしまったことで、大きく動き出す。そこでは親友ベッシーがかつてナチス占領下のポーランドで過ごした壮絶な体験を思い出させられる。そして、ジャーナリズムを学ぶ学生ニーナと出会ったことで、真実と記憶の境界線が揺れ始める。

共演には、ニーナ役で注目女優のエリン・ケリーマン、父親役でキウェテル・イジョフォー、エレノアの娘役で『ブレイキング・バッド』のジェシカ・ヘクト、そしてベッシー役でホロコースト生存者を演じるリタ・ゾハールが名を連ねる。ケリーマンは、今後公開予定のダニー・ボイル監督作『28 Years Later』にも出演予定で、今最も注目を集める若手の一人だ。

脚本を担当したのは初長編のトーリー・カーメン。製作には、ヨハンソンが率いる制作会社These Picturesを筆頭に、Jonathan Lia、Keenan Flynn、Pinky PromiseのJessamine BurgumとKara Durrett、さらにMaven Screen MediaのTrudie StylerとCeline Rattrayが名を連ねる。また、配給はSony Pictures ClassicsとTriStar Picturesが初のパートナーシップを組み、公開に向けて準備が進められている。

スカーレット・ヨハンソンの情熱が詰まった初長編『エレノア・ザ・グレート』は、カンヌでどのような評価を受けるのか。ヨハンソンの新たなキャリアの第一歩として、大きな注目が集まっている。