人気ドラマシリーズから映画フランチャイズへと発展した『ダウントン・アビー』の最終作『ダウントン・アビー:ザ・グランド・フィナーレ』が2025年9月12日に劇場公開されることが発表された。
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『ギルデッド・エイジ』と同一世界観で展開
シリーズ創作者のジュリアン・フェローズが脚本を手がける今作は、彼の別作品『ギルデッド・エイジ』と同じ世界観で描かれることが明らかになっている。フェローズは以前、『ザ・グランド・フィナーレ』の謎めいたプロットが『ギルデッド・エイジ』で登場する時計タイマーの発明によって「大胆になった」とほのめかしていた。
豪華キャストが結集、ポール・ジアマッティの重要な役回りに注目
メインキャストには、ヒュー・ボネヴィル、ローラ・カーマイケル、ジム・カーター、ラケル・キャシディ、ブレンダン・コイル、ミシェル・ドッカリー、ケヴィン・ドイル、マイケル・フォックス、ジョアン・フロガット、ハリー・ハッデン=ペイトン、ロバート・ジェームズ=コリアー、アレン・リーチ、フィリス・ローガン、エリザベス・マクガヴァン、ソフィー・マクシェラ、レスリー・ニコル、アレッサンドロ・ニヴォラ、サイモン・ラッセル・ビール、ドミニク・ウェスト、ペネロープ・ウィルトン、アーティ・フルーシャン、ジョエリー・リチャードソン、ポール・コプリー、ダグラス・レイスが名を連ねる。
特に注目されるのは、ポール・ジアマッティの再登場である。彼は雑誌『EW』のインタビューで、自身のキャラクターが映画で「真に重要なことをする」と語っており、物語の鍵を握る存在となることが予想される。
エミー賞69ノミネートの実績を誇るシリーズの集大成
『ダウントン・アビー』シリーズは放送期間中にエミー賞69ノミネートを獲得し、15部門で受賞を果たした名作である。故マギー・スミスが3つの演技賞を受賞したほか、作品賞、ヘアメイク、プロダクションデザイン、音楽、監督、脚本、撮影、衣装デザインなど多岐にわたる部門で評価を受けた。
シリーズは6シーズンで完結後、2019年に第1作目の映画が公開され、2022年には続編『ダウントン・アビー:ア・ニュー・エラ』が劇場公開された。今回の『ザ・グランド・フィナーレ』が、愛されたクローリー家の物語に最終的な幕を下ろすこととなる。
製作陣とフォーカス・フィーチャーズの今後
脚本は引き続きジュリアン・フェローズが担当し、サイモン・カーティスが監督を務める。プロデューサーにはフェローズ、リズ・トゥルーブリッジ、ガレス・ニームが名を連ね、ナイジェル・マーチャントがエグゼクティブプロデューサーを務める。
配給を手がけるフォーカス・フィーチャーズは、クロエ・ジャオ監督の『ハムネット』、イーサン・コーエン監督の『ハニー・ドント!』、ウェス・アンダーソン監督の『ザ・フェニシアン・スキーム』、ヨルゴス・ランティモス監督の『ブゴニア』、そして息子のロナン・デイ=ルイス監督による『アネモネ』でダニエル・デイ=ルイスが俳優復帰を果たすなど、注目作品を多数控えている。
フェローズは2022年のインディワイア誌のインタビューで、「適切なストーリーがあれば」第3作目への参加に前向きであることを明かしていた。「これらの物語は時間が経つにつれて明確になってくる。まだ『ダウントン』への需要があり、十分な数の俳優たちがやりたがっているなら」と述べ、「確実に阻止はしない。これまで5回、彼らに別れを告げたと思ったが、また戻ってきた」と語っていた。
CinemaCon期間中に予告編が初公開された『ダウントン・アビー:ザ・グランド・フィナーレ』は、全米で9月12日より全国の映画館で上映される。
ソース:‘Downton Abbey: The Grand Finale’ Teaser: Paul Giamatti Returns