[PR]

【カンヌ国際映画祭2025】ニコール・キッドマンが「ウーマン・イン・モーション」アワードを受賞──10周年を迎えたケリングの女性支援プログラムに世界の映画人が集結


2025年5月18日、第78回カンヌ国際映画祭において、女性の社会的地位向上を映画や文化の分野から支援するプログラム「ウーマン・イン・モーション(Women In Motion)」の授賞式が開催された。フランスのラグジュアリー・グループ、ケリング(Kering)が主催するこのイベントは、発足から10周年という節目を迎え、華やかな祝宴となった。

(写真左から)マリアンナ・ブレナンド、ニコール・キッドマン © Vittorio Zunino Celotto _ Getty Images

授賞式では、2025年の「ウーマン・イン・モーション」アワードが女優・プロデューサーのニコール・キッドマンに授与された。式典にはケリング会長兼CEOのフランソワ=アンリ・ピノー、カンヌ国際映画祭会長のイリス・ノブロック、同映画祭総代表のティエリー・フレモーが登壇し、受賞者にトロフィーを手渡した。

また、「エマージング・タレント・アワード」は、ブラジル出身の新進映画監督マリアンナ・ブレナンドに贈られた。式典に出席したニコール・キッドマンはスピーチで次のように語っている。

「どうか、私たちに目を向けて、私たちを信じてください。私たちの声には大きな力があります。機会さえあれば、私たちはその期待に応える準備ができています」

10周年の節目を迎えた本年は、例年にも増して豪華なゲストが会場に集結。審査員のほか、「ウーマン・イン・モーション」トークに登壇した早川千絵、シャルロット・ゲンズブール、ダコタ・ジョンソンを含む映画界の錚々たる面々が出席した。

来場者には、イザベル・ユペール、サルマ・ハエック・ピノー、ジュリアン・ムーア、ショーン・ペン、チャーリーXCX、パトリック・シュワルツェネッガー、ジュリア・デュクルノー、ギレルモ・デル・トロ、ジュリア・ガーナー、ポール・メスカル、コスタ=ガヴラスらも名を連ね、国際色豊かな祝宴となった。

さらに、過去の「エマージング・タレント・アワード」受賞者であるガヤ・ジジ(2016年)、マイサルーン・ハムード(2017年)、カルラ・シモン(2018年)、エヴァ・トロビッシュ(2019年)、シャノン・マーフィー(2021年)、ニンジャ・サイバーグ(2022年)、アマンダ・ネル・ユー(2024年)も一堂に会し、世代と地域を超えた女性映画人の交流が繰り広げられた。

ディナーの終盤には、フランスの人気シンガーソングライター、クララ・ルチアーニが登場し、代表曲の数々を披露。カーラ・ブルーニ、デイジー・エドガー=ジョーンズ、ヴィッキー・クリープス、ジャミーラ・ジャミル、テッサ・トンプソンらもその場に居合わせ、音楽と映像文化が交差する豊かな空間となった。

「ウーマン・イン・モーション」とは

「ウーマン・イン・モーション」は、ケリングが2015年にカンヌ国際映画祭とともに立ち上げたプログラムである。映画界をはじめ、写真、美術、音楽、デザイン、ダンスなど多様な文化領域において活躍する女性の可視化と支援を目的としている。

トークイベントやポッドキャストでは、著名人がそれぞれの職業における女性の立場について意見を交わし、「ウーマン・イン・モーション」アワードでは、芸術分野においてインスピレーションを与える女性たちと、将来を担う才能に光を当ててきた。

発足10年目の2025年、ケリングは女性たちの創造性と発信力を支える活動の歩みを振り返るとともに、今後も芸術と文化における真の多様性と平等の実現に向けて、さらなる支援を続けていく姿勢を示した。

ケリングについて

ケリングは、グッチ、サンローラン、バレンシアガ、ボッテガ・ヴェネタ、アレキサンダー・マックイーンなどを擁する、世界有数のラグジュアリー・グループである。クチュールやジュエリー、アイウエア、ビューティの領域においても事業を展開し、「Creativity is our Legacy(受け継がれていく創造性)」を標語に、持続可能かつ革新的な未来のラグジュアリー創出を目指している。

フォトクレジット:©Vittorio Zunino Celotto © Daniele Venturelli – Getty Images