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英国ロイヤル・バレエ『ロミオとジュリエット』が映画館で上映開始 – ワディム・ムンタギロフが語る役への思い


025年6月6日より、世界最高峰の英国ロイヤル・バレエによる古典バレエの名作『ロミオとジュリエット』が全国の映画館で上映される。ケネス・マクミラン振付による不朽の傑作を、金子扶生とワディム・ムンタギロフのスターペアが熱演している。

(c) Tristram Kenton

60年の歴史を誇る名作バレエが大スクリーンに

ケネス・マクミラン振付による『ロミオとジュリエット』は、1965年の初演以来、現代バレエの偉大な古典として世界中で高く評価されている作品である。英国ロイヤル・バレエでは、伝説的なダンサー、ルドルフ・ヌレエフとマーゴ・フォンテーンによる初演から550回以上も上演され、今なお新鮮な魅力を放ち続けている。

プロコフィエフの壮大でドラマティックな音楽と、マクミランの細やかな心理描写を盛り込んだ振付が融合した本作は、数多くある同テーマのバレエ作品の中でも決定版として位置づけられている。

(c) Tristram Kenton

ワディム・ムンタギロフが語るロミオ役への深い思い入れ

今回の上映でロミオ役を演じるワディム・ムンタギロフは、この役について特別な思いを抱いている。「ロミオ役はとても僕に似ています。でも少しずつ大人になっていく僕と共に、変わってきています」と語る彼は、年月を経てロミオの演じ方が深化していることを明かした。

ムンタギロフによると、最近では『マノン』のデ・グリュー、『マイヤーリング』のルドルフ皇太子、『冬物語』のレオンティスなど、より複雑でドラマティックな役に挑戦する経験を重ねており、これらの経験が彼のロミオ像にも影響を与えているという。

「ここ数年の間に、3幕で僕の演じるロミオは少し成熟してきた」と述べ、特にジュリエットが亡くなったと思い込む場面では、以前よりも深い痛みや悲しみを表現できるようになったと説明している。

新たな挑戦『オネーギン』への期待

ムンタギロフは近々、初めて『オネーギン』のタイトルロールに挑戦する予定である。これまで演じてきた役とは大きく異なる、傲慢で自己愛の強い人物を演じることについて、「僕にはそういう部分は全然ないので、大きな挑戦です」と率直に語っている。

この新しい役では、従来のようなソロパートよりもパートナーリングに重点が置かれており、彼にとって新たな表現の可能性を広げる機会となることが期待される。

日本のバレエ愛好家への深い感謝

ムンタギロフは今年の夏にも日本で公演を行う予定であり、日本の観客への深い敬意を示している。「日本のお客さまはバレエが大好きなことをよく知っています。彼らはバレエに対してとても敬意を持ってくださっている」と述べ、日本の観客がダンサーのキャリアの短さや、成熟とともに変化していく芸術性を理解してくれていることに感謝の気持ちを表している。

また、自然愛好家でもある彼は、昨年箱根で過ごした時間について「とても美しくて、リラックスできて、素晴らしい温泉にも入ることができました」と振り返り、今年も同様の自然体験を楽しみにしていることを明かした。

上映詳細とキャスト情報

上映期間: 2025年6月6日(金)~6月12日(木)1週間限定 上映劇場: TOHOシネマズ日本橋ほか全国の映画館

主要キャスト:

  • ジュリエット: 金子扶生
  • ロミオ: ワディム・ムンタギロフ
  • マキューシオ: フランシスコ・セラノ
  • ティボルト: 平野亮一
  • ベンヴォーリオ: ジャコモ・ロヴェロ

スタッフ:

  • 振付: ケネス・マクミラン
  • 音楽: セルゲイ・プロコフィエフ
  • 指揮: クン・ケッセルズ
  • 管弦楽: ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団

映画館の大スクリーンと迫力ある音響システムにより、世界最高峰のバレエ公演を臨場感たっぷりに体験できる貴重な機会となっている。バレエ愛好家はもちろん、舞台芸術に興味のある幅広い層に向けた特別な上映となることが期待される。

■公式サイト:http://tohotowa.co.jp/roh/