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『ホットスポット』9話ネタバレ感想:高橋ピンチ!バカリズム脚本のゆるゆるサスペンスのセンスが光る


バカリズム脚本のドラマ『ホットスポット』第9話「特別」は、高橋に絶体絶命の危機が訪れる。

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前回ラストで突如明かされた瑞稀(志田未来)の超能力設定。彼女はパソコンのデータを消去できるらしく、岸本(池松壮亮)の取材データを、自分が変な部屋着で映っているからという理由で消去したという。テレビマンとしては悪夢のような話だが、その軽さこそ本作の持ち味だ。一方、高橋(角田晃広)は瑞稀の超能力を疑い続ける。証拠としてスマホの充電をゼロにされてもなお信じない姿勢は、彼らしい頑固さを際立たせる。

そんな中、ホテル売却の話は進展する。支配人(田中直樹)がオーナーに直談判するも、結果は変わらない。市が買い取り、多目的施設になるようだが、それでも街の人口が増えるわけでも、景気が良くなるわけでもなく、ただ景観が悪くなるだけと、未来人・村上(小日向文世)の言葉通り失敗に終わる見込みだ。

そこで清美(市川実日子)たちは市への意見書提出を検討し始めるが、その過程で高橋の秘密が次々と周囲に漏れていく。あやにゃん(木南晴夏)、のんちゃん(MEGUMI)、果てはあやにゃんの夫にまで、宇宙人であることがさくさくと伝えられていく様は滑稽ですらある。だれも秘密を守ろうとしていないのである。

さらに、梅本(菊地凛子)の不正疑惑が浮上。彼女は市民目線を装いながらも、建設業者との癒着があるらしい。清美たちは、弁護士となった同級生・みのけんを頼り、不正を暴こうと画策する。そのためには梅本とホテルオーナーの合意書を手に入れる必要があり、高橋が単独で事務所に忍び込むことになる。

「行けたら行く」と軽い返事をしていた清美たちだが、結局全員集合し、ピクニック気分で潜入作戦を決行。瑞稀の能力でセキュリティを解除し、高橋が潜入するものの、警備会社の職員が現れる。さらにオーナーまでやって来てしまい、高橋は絶体絶命に。コメディとサスペンスが交錯する本作らしい展開で終盤に向かうが、果たして高橋たちは無事に証拠を手に入れられるのか。緊張感とゆるさが同居するこのバランス感覚こそ、『ホットスポット』の醍醐味と言えるだろう。

果たして、高橋はこのピンチから脱することができるのか。次週に続く。

バカリズムライブ番外編「バカリズム案⑤」

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バカリズム
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登場人物
清美(市川実日子)
はっち(鈴木杏)
みなぷー(平岩紙)
瑞稀(志田未来)
由美(夏帆)
のんちゃん(MEGUMI)
あやにゃん(木南晴夏)
高橋(角田晃広)
支配人(田中直樹)
中本さん(野呂佳代)
梅本雅子(菊地凛子)
村上(小日向文世)
岸本(池松壮亮)
松崎(前田旺志郎)
沢田(坂井真紀)
田中晋平(大倉孝二)