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日本のアニメ映画の世界興行の躍進について書きました

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 シネマズPLUSに、新海誠監督の「日本のアニメーションの世界興行が別のフェーズ」に入ったという言葉を受けて、劇場アニメの世界興行の現在についてのコラムを書きました。

 新海誠の言う「日本のアニメ映画が別のフェーズに入った」とはどういうことなのか? | CINEMAS+

 『すずめの戸締まり』は日本映画の海外興行収入トップの作品となったのですが、今、日本のアニメ映画の世界興行収入が伸びています。牽引しているのは『すずめの戸締まり』と『THE FIRST SLAM DUNK』ですが、『名探偵コナン』もアジア市場で存在感を発揮していますし、『鬼滅の刃』ワールド・ツアー上映も多くの国で上映されています。

 この要因を分析してみようと思い、書いたコラムです。今年、日本アニメの存在感を高くなることは、長期的にも大きいことだと思っています。ハリウッドがコロナ開けて市場に戻りつつある中でも、一定のシェアを獲得できるようなら、それは市場にある程度定着したことになります。

 世界各国とも、コロナの時にハリウッドばかりに作品の供給を頼っているのはリスクだという認識をしています。日本アニメが普通に世界で上映されるようになることが大事で、そうすれば日本アニメ得意のメディアミックスも各国で展開しやすくなるのでは、と思っています。
 
 
 以下、原稿作成時のメモと構成案。
 
 
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– スラムダンクがわずか1カ月で転落…韓国で「すずめの戸締まり」の日本映画歴代1位記録がほぼ確実に
この2作品が大ヒットしたことで、日本映画の韓国市場シェアは急上昇した。今年1~3月期のシェアは36.4%(観客基準)で、米国映画(30.4%)や韓国映画(29.5%)を抑えて1位となった。韓国市場はこれまで、米国映画か韓国映画が掌握してきたという。
ただ、日本アニメ映画の人気は一時的な現象とみられている。ある映画広報マーケティング企業関係者は「スポーツと災害という普遍的な素材をテーマにした日本アニメがたまたま相次いで公開されたために起きたこと」と話したという。

– 映画「スラムダンク」中国で公開 「すずめの戸締まり」超えるか | 共同通信

インターネットメディア、澎湃新聞によると、公開初日の20日は本土各地で計13万回を上映。上映される映画全体の8割近くを占めるという。

 
Thesis

日本アニメが別のフェーズに入ったとはどういうことか
 
 
Point4つ

2023年はハリウッド映画が本格的に戻ってきている、その中で日本アニメはコロナ禍に取ったシェアを維持、発展できるのか、今年の結果は大事

すずめとスラダンのアジアでの旋風、ハリウッドのシェア低下?

スラムダンクがわずか1カ月で転落…韓国で「すずめの戸締まり」の日本映画歴代1位記録がほぼ確実に
この2作品が大ヒットしたことで、日本映画の韓国市場シェアは急上昇した。今年1~3月期のシェアは36.4%(観客基準)で、米国映画(30.4%)や韓国映画(29.5%)を抑えて1位となった。韓国市場はこれまで、米国映画か韓国映画が掌握してきたという。

突出した2作だけでなく、全体の底上げできるか、かがみの孤城なども台湾や韓国で検討している。その他、人気IPの劇場版は各国で大きな成績を上げつつある。

今後の競合相手はハリウッド?。。。世界の映画市場の支配体制を変えられるか。今までよりも多くの国の作品にチャンスが訪れる時代を切り開けるか。(日本ではRRRが17億円を超えた)
 
 
 
 
たまたま強い2本が続いたが、人気IPの劇場版は、安定して世界的に稼いでいけるか。
 
 
必要な情報

すずめとスラダン、このところの海外での動向

その他の作品の公開状況。。。全てまとめるのは難しいか

   かがみの孤城

   金の国 水の国

   竜とそばかすの姫

   犬王

人気IPの動向

   鬼滅の刃ワールドツアー

   ワンピースFILM RED

   コナン

   転スラ

   ドラえもん
 
 
– 世界各国の興行主がハリウッド映画に対して今、どう考えているか。

第1回:興行ビジネスの課題は習慣から離れた人々を再び映画館に呼び戻すこと – GEM Standard

第4回:アジア・ローカル映画の成功と興行ビジネスの変化 – GEM Standard
マレーシアでは、以前はハリウッドのスタジオ作品が月2~3本ありましたが、2022年はその3分の1ほどしかありませんでした。こうしたなか、2022年はローカル・コンテンツにとって驚異的な年となりました。ローカル・コンテンツの興収シェアが13%から26%へと上昇したのです。興収上位10本の映画のうち、3~4本がローカル・コンテンツになりそうです。ローカル・コンテンツがなかったら、マレーシアの興行がこれほど早く回復することはなかったでしょう。
 
 
Intro

新海さんがこんなことを言っていた。

別のフェーズに入った。

(2) 新海誠 on Twitter: “国内で興収100億を超えた作品で、海外一国がそれをさらに上回るというのは史上初です。また『すずめ』は、全ての日本映画の中で海外興収一位となりました。 個人的には、日本のアニメーションの世界興行が別のフェーズに入ったと実感しています。これまで他の様々な作品が積み上げてきたことの成果でも” / Twitter

別のフェーズとはどういうことか

日本アニメ映画の海外での売上が、上がってる
 
 
Body1 すずめとスラダン、アジア各国で大ヒット

韓国の例

スラムダンクがわずか1カ月で転落…韓国で「すずめの戸締まり」の日本映画歴代1位記録がほぼ確実に

この2作品が大ヒットしたことで、日本映画の韓国市場シェアは急上昇した。今年1~3月期のシェアは36.4%(観客基準)で、米国映画(30.4%)や韓国映画(29.5%)を抑えて1位となった。韓国市場はこれまで、米国映画か韓国映画が掌握してきたという。

中国の例

3日で1000万人動員、日本の興行収入を超えたすずめ。スラムダンクは驚異的なスタートを切り、この記録を超える可能性

その他、アジア各国でもこの2本は大きな数字を出している。
 
 
Body2 コロナ禍以降、日本アニメがランク上位に食い込むことが珍しくなくなっている

無限列車編、呪術廻戦0、ドラゴンボール、FILMREDなど、北米市場でも上位に顔を出した。

コロナ禍でアニメが配信で伸長したことも後押し
 
 
Body3 ハリウッド映画が市場に戻ってきた2023年、ここで存在感を発揮できれば、大きい

ここまでは、コロナの影響でハリウッド映画の供給が滞ったことにも要因があった。

しかし、本格的に戻ってきた2022年後半から今年にかけても、日本アニメが一定の存在感を示せている。今年は、今後の世界市場で日本アニメ映画が定着できるかどうかの、重要な年だ。

その年に、2本のアニメ映画が大きな成果を上げているのはポジティブな材料だ。

各国ともハリウッド映画頼みは危険だと認識した可能性がある。

メイ・リー・コー(ゴールデン・スクリーン・シネマズ)

映画興行において、コロナからのよりよい回復を見せた市場は、コンテンツ面での難問を解決できている市場だと思います。マレーシアでは、以前はハリウッドのスタジオ作品が月2~3本ありましたが、2022年はその3分の1ほどしかありませんでした。こうしたなか、2022年はローカル・コンテンツにとって驚異的な年となりました。ローカル・コンテンツの興収シェアが13%から26%へと上昇したのです。興収上位10本の映画のうち、3~4本がローカル・コンテンツになりそうです。ローカル・コンテンツがなかったら、マレーシアの興行がこれほど早く回復することはなかったでしょう。

ハリウッドに頼り切りな市場ほど、回復が遅れた可能性がある。それは劇場公開のラインナップをより多様化することに、舵を切る国が増えることが予想される。

今後は評価面でも向上させていきたい。すずめのベルリンのように。

また、人気IPの劇場版ではない映画一発勝負の作品の売上も向上させていけば、企画の自由度も高くなるはず。

かかみの孤城は、韓国で初登場5位の健闘。台湾でもそこそこのヒットになっている。こういう作品も海外市場でそれなりの成績を上げられのなら、全体の底上げにつながっていくし、企画もたてやすくなるのでは。
 
 

Concl

これまで他の様々な作品が積み上げてきたことの成果でもありますから、『すずめ』の記録も遠からず上書きされるだろうとも思います。

別のフェーズとは、ハリウッド映画などと世界市場で争う段階に入ったということでは。

今年は宮崎駿、SAND LAND、スパイファミリーなどが世界市場で注目を集めるかもしれない。

シリーズものでは推しの子が旋風を巻き起こしている。(いらないかも)
 
 
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 メモ終わり。

 日本映画全体の存在感をアニメが押し上げてくれていますので、これに実写も続いてほしいですね。
 
 
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