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意外なヒットとなっているチリのアニメーション映画『オオカミの家』のレビューを書きました

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 アニメ!アニメ!に、チリのアニメーション映画「オオカミの家」のレビューを書きました。

 チリ発アニメ「オオカミの家」は、なぜ人々を熱狂させているのか? 異様な“悪夢のるつぼ”に放り込まれる…! | アニメ!アニメ!

 これはすごいことやってるアニメーション作品で、グロテスクな内容もすごいんですけど、手法がすごい。壁に絵を描いてその絵を動かしているんですけど、壁に描いては消して描き直して、コマ撮りしてアニメーションにしているんです。途方もない作業量です。

 内容の背景に、コロニア・ディグニダがあるんですが、メタフィクション的な構成をとっているのもユニークなポイントで、これはあるヤバそうな雰囲気の宗教団体が制作したプロパガンダ映像ですよ、という体裁になっています。この背景を知らなくても十分楽しめるはずですが、知っておくとさらにいいですね。

 ミニシアター系の映画館で海外アニメーションが話題になるのも久しぶりな気がします。こういう意外性ある作品のヒットは嬉しくなります。
 
 
 以下、原稿作成時のメモと構成案。
 
 
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参考
<考察>『オオカミの家』アリ・アスターが惚れ込んだ闇のアニメ | CINEMAS+

問題作『オオカミの家』の悪夢のような映像世界は、なぜ、どんな意図でつくられたのか。監督たちが語る | CINRA

【見逃シネマ】『オオカミの家/The Wolf House』日本公開希望、朽ちては生まれを繰り返す謎のチリアニメチェ・ブンブンのティーマ

「ユートピアへようこそ!」→どう見てもディストピアな“フェイク・プロパガンダ風”アニメ映画「オオカミの家」レビュー(1/2 ページ) – ねとらぼ
 
 
奇妙奇天烈、1つの家で変形を繰り返す豚と少女のグロテスクなイメージ

壁にそのまま絵を描いて少しずつ描き直し手動かしている、そのため塗り残しの痕跡が残っているのが面白い

立体造形物との合わせ技によるアニメーション、絵が立体となって文字通り飛び出して、命を持ったかのように動き出すさまは圧巻

なぜ、こんなに一部で熱狂を生んでいるのか。

見たことのない映像体験をもたらしているか、悪夢、夢に見ること必至
 
Point

作品の背景・・・コロニア・ディグニダについて

手法について・・・・カメラワーク、動き続けるカメラ、メタフィクションだけど、そうとはわからないようにしている、壁画と実物大の立体造形物の合わせ技アニメーション

囚われの少女が見る悪夢?。。絶えず消えていく悪夢

アリ・アスターが絶賛した(これは枕詞で)
 
 
Intro

一部で熱狂的な話題となってるアニメーションがある。上映館では平日でも満席近かった。

チリのストップモーション、オオカミの家はは何がそんなにすごいのか。
 
 
Body1 異様なイメージの連続で脳がやられる

多分、洗脳されてるような気分になる。

豚が変化したり、女性が変化したり、そのイメージは崩れていくがまた別のものとして再生されるを繰り返し

狂人や洗脳された人のトラウマの中に迷い込んだような、強烈な体験がある。

物語自体は、シンプルだけど、支離滅裂にイメージが羅列される。

言うなれば、悪夢の牢獄に囚われて延々とグロテスクなイメージに追いかけられているような、恐怖体験。自分の輪郭がいつまでも定まらず、溶けていく、もう自分が何者かわからない、といった感覚になる
 
 

Body2悪夢的イメージの源泉は何か

コロニア・ディグニダを参考に作っている、そのPR映像という体裁をとっている。

実際のヤバい事件からインスピレーションを得ている。

どんな悲劇か?

そんな恐ろしい出来事がこの世界にはある、それを寓話的に表現している。

しかも、実録風に構成されている。これは発見されたPR映像ですみたいな体裁をとっている。同時上映の短編映画『骨』1901年に制作されたアニメーション映像が発見されたというテロップが入るが、これらはいずれもメタフィクションの演出。でも、それが嘘ですよといちいち言わない。
 
 

Body3アニメーション技術について

壁画に描いては消してを繰り返している?

手持ちカメラっぽいので、実録感がすごい。本当にこの悪夢が生きているのかと思ってしまう。

壁から立体造形物へと変形

悪夢の実在感をいやというほどに味合わせてくれる。

とにかく、日本の商業アニメでは味わえない鑑賞体験の連続。濃厚な刺激がある。これを見ると普通のアニメや映画じゃ満足できなくなるかも。
 
 
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 メモ終わり。

 他の作品ではなかなか味わえない鑑賞体験がありますので、是非挑戦してみてほしいです。
 
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