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山形国際ドキュメンタリー映画祭理事の藤岡朝子さんを取材しました

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 リアルサウンド映画部で、山形国際ドキュメンタリー映画祭理事の藤岡朝子さんにインタビューしました。

 山形国際ドキュメンタリー映画祭理事・藤岡朝子に聞く、ドキュメンタリー映画の魅力と変化|Real Sound|リアルサウンド 映画部

 山形国際ドキュメンタリー映画祭は歴史も古く、ドキュメンタリー専門の映画祭として世界的にも名の知れた映画祭です。隔年開催ですが、毎回多くの観客が県内・県外から詰めかけます。ここでしか見られない作品も多く、その先鋭的な作品選びに定評があります。

 この映画祭をきっかけに国際的に知られるようになった映画作家も結構います。中国のワン・ビンとかアピチャッポン・ウィーラセタクンとか、日本の河瀨直美監督もそうですね。

 そんな映画祭の理事を務める藤岡さんにこの映画祭の魅力を語ってもらいました。コスパやタイパとは無縁の魅力があるというのは、今の時代に響く言葉ですね。また、観客層が若返っているというのは意外に思われる人もいるかもしれないですね。ドキュメンタリー映画は数も増えていますし、わりと注目すべき分野だと思います。
 
 
 以下、原稿作成時のメモと構成案。
 
 
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参考
山形国際ドキュメンタリー映画祭 30年の軌跡

アジア初の記録映画祭「山形国際」を30年以上動かす熱とは | JFF+ 一般的には公共施設で映画を上映しようとなると、老若男女が楽しめる、娯楽性の高い作品を求められる場合が多いのではないかと思います。しかし「YIDFF」は発足当初からあくまで「芸術性」に焦点を当て、ジャンルとしてもまだ注目され始めたばかりのドキュメンタリー映画を世界中から集め、上映してきました。

市内の方々は、たとえ知らない映画だとしても「世界で評価されている作品が自分の町で上映されている」という嬉しさを感じてくださったようです。大衆が求める作品は商業でも上映できると思いますから、行政と手を組んだ「YIDFF」はむしろ商業としては上映できないような作品を支えるべきではないかと考えてきました。

1989年というのは天安門事件やベルリンの壁崩壊があった、激動の時代です。そのことは、リアルな社会を映し出す「ドキュメンタリー」のパワーを人々が感じ取るきっかけになったと思いますし、たとえローカルな都市で開催されていても「世界とつながっている」という感覚は、いまも「YIDFF」にとって大事な礎です。

──オフラインの「YIDFF」には、映画を鑑賞したあとに人々が「集う」ための場所である、通称「香味庵(こうみあん)クラブ」がありますよね。地元の漬物店「丸八やたら漬」を夜間に借り切った社交場として、映画祭の象徴となっていました。

**藤岡**:もともと山形のお店は閉店時間が早いので、映画の上映が終わったあとに集える店がほとんどなかったんです。そこで、地元の有志の方々がつくってくださったのが「香味庵クラブ」です。500円で入場すれば、あとは無料でお料理や酒がふるまわれる。物価が違う国から来ている監督たちにも、なるべく気軽に顔を出してもらえるようにという意識がありました。

──惜しくも2020年、その会場であった「丸八やたら漬」がコロナウイルス感染拡大の影響を受けて廃業し、建物も壊されてしまいました。

【Pickup】特集★山形国際ドキュメンタリー映画祭2013 「生きる意欲をくれた映画祭」藤岡朝子さん(ディレクター)インタビュー 聞き手=萩野亮 – neoneo web
――日本ではドキュメンタリーの興行価値がかつてに比べて確実に高まっています。映画祭と興行との距離感はどんなふうにとらえていますか。

藤岡 実はそこにも少しジレンマがあって、配給がつけばつくほどヤマガタのライブラリーに残る作品が少なくなっていくんですね。たとえば映画祭のない年に「山形in東京」なんかをやっても、いちばんの目玉作品が上映できなかったりする。多少引き裂かれる気もちはあります。でも作品にとってはもちろん劇場公開してたくさんの方に見てもらったほうがいいと思っています。コミュニティシネマ賞の受賞作品含め、一般公開はもちろん応援します。

【山形国際ドキュメンタリー映画祭 連続企画(3)】ディレクターが語る今年の映画祭・各作品リコメンド – PHILE WEB
YIDFF: 2023: YIDFF 2023 情報

「映画は社会を映す鏡」と称されるが、ドキュメンタリーにはダイレクトに時代が反映される。山形国際ドキュメンタリー映画祭(以下、YIDFF)でも人種差別、戦争責任、貧困、災害など……と今起こっている問題を、作品を通して提示し、ときにさまざまな議論を呼んできた。二〇〇五年まで主催し、その後も共催としてYIDFFをサポートし続けている山形市の対応は?
「あいちトリエンナーレ二〇一九」の企画展「表現の不自由展・その後」の中止問題で行政と芸術の在り方が問われる中、YIDFFを振り返ってみた。

映画ファンを自称する人たちもドキュメンタリー映画のヒット作があることをそんなに知らない?

質問案・藤岡さん

山形ドキュメンタリー映画祭、2021年はオンライン開催ですが、今年はコロナ開けでリアルでの開催です。

今年のエントリーはこれからだと思いますが、どういう方向になりそうというのはあるのか。

山形のこの映画祭でしか体験できないものとは何か。

これまでの山形、いかに世界の変化を反映してきたか

•ともにある Cinema with Us 2023は今年も開催予定です。ここまでの10年、震災を巡って映画の向き合い方はどう変わってきているか。

新しいお客さんの育成をどのように考えているか。

ドキュメンタリーの面白さとは。
 
 

Point3つ

山形の魅力

ドキュメンタリー映画の魅力と近年の傾向

現実社会とドキュメンタリー、摩擦と議論
 
 
Intro

山形4年振りのリアル開催

何年から始まり、今年で何年目。山形という地方から多くの作家を世界に輩出し、ドキュメンタリーの魅力を発信し続けてきた。

理事の藤岡さんに話を聞いた。
 
 
Body1 山形ドキュメンタリー映画祭の魅力
– 山形ドキュメンタリー映画祭のリアル開催について:
– 過去2年間のオンライン開催で学んだことが多く、リアルでの開催には再び挑戦する気持ち。
– オンライン開催のメリットとして、この時代に適した観客とのつながり方を発見できたが、リアルでの集まりの喜びが山形の魅力だと再認識。
– スタッフの入れ替わりや時代の変化により、どのような作品が先を見越しているか評価するのが現在の課題。

– 山形映画祭の魅力と特色:
– 一般的な映画鑑賞とは異なり、ドキュメンタリー映画を一日中楽しむ雰囲気がある。
– 国際ドキュメンタリー映画が多く、監督や作品が知られていないこともあり、観客は冒険や発見を求める。
– 映画の選択や鑑賞にリスクが伴い、個人の責任感が重要。これによって観客は鑑賞眼を養う。

– オンライン開催とリアル開催の比較:
– オンライン開催では盛り上がりがあったが、デジタル環境に慣れていない人も多く、ハードルが高かった。
– リアルな開催では偶然の出会いや交流があり、映画祭の魅力の一端。

– 山形の香味庵クラブに関する話題:
– かつての香味庵クラブがなくなり、今はオンラインやホテルのレストランでの集いがあるが、偶然の出会いが映画祭の楽しみの一つ。

– 映画祭と報道のドキュメンタリーの違い:
– 報道は正確な情報伝達が目的だが、映画は自由な表現が可能。

– 映画祭の役割と意義:
– 山形映画祭は多様な作品を紹介し、作家の成長を支援している。
– 作品の上映やディスカッションによって、観客は作品を再解釈し、作家が成長する場を提供。

– 山形映画祭と作家の関係:
– アピチャッポン・ウィーラセタクンや河瀨直美など、山形映画祭で初めて紹介された作家が国際的に成功を収めることがある。

– 映画祭の影響力:
– 映画祭は作品の買付けや配給につながり、映画産業の発展に寄与する。
 
 
ドキュメンタリー映画の魅力と近年の傾向

– コロナの影響による変化とドキュメンタリー映画への反映:
– 制作者たちは撮影に出られない厳しさを感じつつも、編集に時間を充てることができ、アーカイブドキュメンタリーなど新しいアプローチを模索している。
– 海外では特に東ヨーロッパで過去の政権や歴史を扱う作品が増えており、デジタル化によって作品制作が容易になっている。

– コロナのアーツ助成金による影響:
– コロナの影響で映画を完成できた作品が多くある。

– ドキュメンタリー作品の増加:
– コロナの影響でドキュメンタリー作品が増え、プロデューサーや制作者たちが新しい作品を生み出している。
– ロシアやウクライナの戦争などの世界的な出来事に関連した作品も多く制作されている。

– 普通の人とドキュメンタリー作品の距離の縮まり:
– デジタル時代に入り、Youtuberなどがドキュメンタリー風の作品を制作することが増えており、映像制作の民主化が進んでいる。
– 土屋豊さんの「新しい神様」は、同時代のドキュメンタリー作品の中で特に影響力を持つ作品として挙げられる。
 
 
BODY3 論争の場としての山形、現実社会とドキュメンタリー、摩擦と議論
– ドキュメンタリーの時代と映画祭の増加:
– 現代はドキュメンタリーの時代であり、多くの人々がドキュメンタリー的な内容を制作している。
– 映画祭の数も増加しており、応募料金などが商業的な側面も持つ一方で、正規の映画祭としての役割や責任が求められている。

– ドキュメンタリー作品の多様性と挑戦:
– 山形国際ドキュメンタリー映画祭のキュレーション方針は、作品の多様性と新しいアプローチを重視している。
– 過去には様々な論争を巻き起こす作品も上映され、議論の場としての役割を果たしている。

– 311を取り上げるドキュメンタリーの変化:
– 震災を取り上げるドキュメンタリーの数は減少しているが、その分、深い思考とジレンマに向き合う作品が増えている。
– 子守さんとセオさんの作品など、長期間にわたる熟成と観察によって、ドキュメンタリーの進化や人間の内面を探るクリエイティビティが見られる。

 
Concl
映画祭は未知との遭遇にあふれている。人生に何か迷っている人が、山形に来て何かが見つかったという話を結構聞く。
 
 
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 メモ終わり。

 これを読むと一度、山形国際ドキュメンタリー映画祭に行きたくなると思います。新しい刺激を求める人にとっては、いい場所何じゃないかと思います。

今年の開催やラインナップについて、詳しいことは公式サイトをご確認ください。
YIDFF Official Site
 
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