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『機動戦士ガンダムSEED』敵キャラたちについて書きました

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 アニメ!アニメ!に、『機動戦士ガンダムSEED』に登場する敵キャラクターについて書きました。

 「ガンダムSEED」を彩った“善悪割り切れない”敵役たち。クルーゼ、アズラエル、デュランダル…争う相手も悲しみを抱えている | アニメ!アニメ!

 来年に映画が公開ということもあって、敵役連載の枠でテレビシリーズを振り返っておこうかなと思って書きました。この作品は悪いやつが悪いでは終わらず、争いが止められないのはどうしてかと考えたり、悩んだりする作品なので、いろんな敵が出てくるけど、ただの悪人じゃない、いろいろな事情を抱えた連中と争わないといけない悲しみなんかも描かれるので、複数の敵役について書くのがいいかなと考えました。

 アスランに、ムルタ・アズラエル、ラウ・ル・クルーゼ、ギルバート・デュランダルあたりを取り上げました。微妙にシン・アスカも書いていますが。
 
 
 以下、原稿作成時のメモと構成案。
 
 
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この作品は、敵を倒すのではなく戦争そのものをなんとかするために戦う

Thesis

陣営が目まぐるしく変わっていくこの作品を彩る敵たちの事情と信念
 
Point3つ

視点が変われば、敵も変わるという特徴を上手く描き出す

展開ごと(主人公たちの陣営の変化ごと)に誰と敵対せねばならなくなっているのかを意識

最後は戦争そのものと対立していくという視点をどこかに入れたい
 
 
Intro

戦争は良くない。

ガンダムシリーズは基本的に、望んでいない戦争を止めるためにどうすればいいかを悩む姿を描く。

とくにSEEDは主人公が誰と対立するのか、その陣営が変化していくことに特徴がある。

そして、陣営を変える度に、見えてくるのは敵側にも事情があり信念があるということ。

SEEDの魅力は主人公たちだけではなく、物語を彩る敵役たちの功績も大きい

今回は、SEEDとデスティニーに登場した敵たちを紹介する
 
 
Body1 地球連邦軍のキラが戦ったもの

アスランと仕方なく対立。アスランの仲間を殺してしまったために、壮絶な戦いを繰り広げることになる。

ユニウス7で母親を亡くしたアスラン、軍人として仕方なく戦うキラ。殺して殺し返す憎しみの連鎖を象徴するが、断ち切ることに成功していく

その隊長クルーゼもまた好敵手。本作の仮面枠で、全ての裏を引いていた張本人でもある。

クルーゼはキラとだけでなく、人類全体と敵対していたとも言えるかもしれない。
 
 
Body2 オーブ陣営の時に敵対したもの

アスランたちはキラと若いし、中立、第三勢力として戦争を終わらせるために尽力することに。ここでは地球郡とザフト双方と戦わねばならなくなる。

地球軍のアズラエルはナチュラル至上主義のブルーコスモスの盟主。ナタルさんを従えてアークエンジェルと何度も戦うことになる。

アズラエルはクズのような言動が多いが、幼少期にコーディネーターに喧嘩でやられていたりと幼少期に劣等感を植え付けられるような過去が彼の人生を決定づけてしまった

そして、ザフト側はパトリック・ザラがナチュラルをせん滅せんとする。アスランの父は妻を亡くした悲しみから憎しみを募らせ止まらなくなっていく。

そうしたエスカレートを画策し、アズラエルとも通じていたのがクルーズ。彼はクローンであり、全ての人間を憎むかのような言動。まるで裁定者のような人類の愚かさを試すかのような言動。

ニュートロンジャマ―キャンセラーをアズラエルに提供した時、彼はこれは賭けだと言っている。人類がどんな選択をするのか、試していたふしがある。最後は満足そうな笑みを浮かべて散った。
 
 
Body3 デスティニー時代、新主人公シンが戦うもの

シンはザフトでオーブを憎む、再び地球軍との戦火が広がり、ネオ・ロマノーク率いる部隊と度々戦闘に。

ステラとの出会いと戦場での再会

ブルーコスモスに資金を提供するロゴスの存在とロード・ジブリールという存在。

そして、キラたちはあらかじめ第3勢力として戦争を止めようと武力介入していく中でシンやザフトに復隊したアスランたちも戦わねばならなくなる。

展開の中でキラがシンの仇のようになる展開すらあり、誰が正しいのか、混沌に拍車がかかっていく。特にアスランは所属を目まぐるしく変えていく
 
 
Body4 アスラン再びアークエンジェルに合流

デュランダル議長は正しいが、自分にとって正しいものだけを必要としているとアスランは感じる。

脱走してアスランは再びアークエンジェルに合流し、キラとともに戦う。再び、キラたちは地球軍、ザフト双方と戦い、戦争そのものを何とかしようと足掻き続ける。

シンはザフトに留まり、議長に与えられた機体とともに地球軍やキラたちと戦うことになっていく。主人公として始まったシンがキラたちと対立が続いていくのだ。

そして、デュランダルはデスティニープラン、遺伝子操作によって争いのなくなる世界を構想。それは奴隷のような意思決定のできない、自由のない世界だと。戦争はなくなっても自由をうしなっては意味がない。

デュランダルの思想は過激になったが、世界が相変わらず過激に争い続ける中で人を救いたかったのは確か。争いがなくならない。

デュランダルの言うことは正しく聞こえるとアスランは言っている。しかし、正しいだけではダメだという難しさがここには表れている。

キラたちは劇場版で何と戦うことになるのか。この2度の対戦を経ても争いが終わっていないコズミック・イラに真の平和が訪れる日は来るのだろうか。劇場版が楽しみ。
 
 
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 メモ終わり。

 戦争そのものを止めるため戦う、人類の最後の敵は戦争そのもの、という姿勢が作品全体にあるということが伝わるといいなと意識しました。劇場版ではどんな物語が描かれるのでしょうか。楽しみですね。
 
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