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『1917 命をかけた伝令』について神山健治監督に聞いてきました

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 リアルサウンド映画部に『1917 命をかけた伝令』の記事広告で『攻殻機動隊』で知られる神山健治監督にインタビューしてきました。

 『1917 命をかけた伝令』をワンカットで描く意味性とは 神山健治が語る、映像の没入体験|Real Sound|リアルサウンド 映画部

 今回は記事広告ですので、自分の考えというよりは、依頼先の意図を汲んで記事を構成しています。でも、僕の視点も自然と含まれてるなとも思います。

『1917』は、その手法が注目された作品でしたが、その手法と内容がどうマッチしているのかという点が最大の「売り」になる、そこをライターとか評論家の視点ではなく、クリエイターの視点で語ってもらうというのが趣旨なのだろうと理解しました。

 神山監督という人選については、おそらく実写の戦争映画についてアニメ監督に語っていただく意外性みたいなものが狙いなのだろうなと考えました。なので、単に『1917』の内容や手法についてシンプルに語っていただくだけでなく、この映画の特徴である「ワンカット」、あるいは「長回し」という手法はアニメの監督からするとどういうものなのか、という問いを立てました。そこから、実写とアニメの違いと共通点、さらにフィルムとデジタルの違いから、神山監督の技術と作品作りについての考え方を聞くことができました。

 そのお答えがさらに『1917』の内容と技法のマッチングの良さを補強するような内容が出てきました。

 そして、最後に戦争を描くことの是非とか、昨今の戦争映画の傾向などを『ダンケルク』など近年注目された作品を引きあいにしつつ、話を広げて行く感じの構成になっています。

この記事のトピックは3つで、
(1)『1917』のワンカット撮影と内容はいかにマッチしていたのか
(2)アニメ監督がかたる「長回し」という演出
(3)戦争映画について
です。

 それぞれのトピックに目を通してもらうと『1917』という作品がより深く楽しめ、なおかつ神山監督の作品も見返してみると新しい発見がある内容になったのではないかと思います。

 個人的なハイライトはやはり、(2)のトピックです。フルCGならアニメでもワンカット演出は可能、しかしやる意味はあるのかという逡巡は、広く技術と表現を考える上で大事なポイントだと思いました。

『1917』ほBD&DVDは、メイキングとオーディオコメンタリーの内容も充実しています。撮影監督のロジャー・ディーキンスがコメンタリーで、実際にはカットをどこでつないでいるのかを種明かししてくれています。さらに、どんな特機を使ったのかも特機の名前入りでコメントしてくれているので大変見応えがあります。

 映画ファンで集まって本編を一度観て、どこでカットしているのかを探した後で、ディーキンスのコメンタリーで答え合わせすると盛り上がると思いますよ。全問正解できる人はいないと思う。

 
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